おいしい飲み物と車内販売のおじさんの話
「チイェトリ・チイェトリ」とくせーミルク
外はマイナス何十度かという極寒の地シベリアにあって、シベリア鉄道、ロシア号の中はストーブが焚かれ、窓は二重窓であり、初夏のようにTシャツ一枚でも充分な暖かさであった。
過去にもオリエント急行に乗っていたり、鉄道マニアのHサカ氏は嬉しくてしようがない様子で満面の笑みという感じ。一枚一枚、何を撮ったのか記録を取りつつ写したり、他の車両を探索に行ったりといきいきとしている。
昼飯は車内販売のおじさんがロシア式弁当をアルマイトの入れ物にいれ、ロシア風岡持にいれ列車内を売って歩いていた。ボルシチにパンがついてちょうど1ルーブルだった。今の貨幣価値と比べてどうなのだろうか?
とにかく腹ぺこ四人組はそれを「チイェトリ・チイェトリ」と4人分買って食べました。なかなか美味しく,今でも忘れられない味でした。
シベリア鉄道は全線続けて乗っていると8日間かかりますがそれはたいへんだからと、途中イルクーツクで降り一泊しまた乗り直したのですが、後半に乗ったロシア号では車内販売のおじさんはいなかったような気がする。いや、いたのかもしれませんが、この時のおじさんほどのインパクトがなかったのかもしれません。
ロシア号にはビュッフェもありました。後半の時は4人で食べに行きましたが、前半は車内販売のおじさんの持ってくるものばかり食べてましたので、ビュッフェに行くのは主に飲み物を買うときでした。「くろすぐり」や「こけもものジュース」が最高に美味しかったです。
この時からおよそ一年後にチェルノブイリ原発が事故を起こしています。「くろすぐり」などがソ連のどこでとれたのかわかりません。こういう天然のもののジュースはその後飲めなくなったのかもと思われますがどうだったのでしょうか。
他にも「ケフィール」という牛乳のように見える白い飲み物がありました。飲むヨーグルトのような、あるいはチーズのような感じのもので、あまりおいしいとは思いませんでした。特にその匂いから「クセーミルク(臭いミルク)」と皆で呼んでました。これは最近日本でも「ケフィア」という名で売られているものと同じでしょうか?テレビのコマーシャルで見るとそんな感じですが、「ケフィア」を飲んだことがないのでわかりません。
また、後にモンゴル旅行をした時に「馬乳酒」を飲んだのですが、これともちょっと違った感じでした。